【書き起こし】4つの影響から歴史を見ろ、抽象度の高い原則

 

はい、今回はこちらから。

 

【書き起こし】

 

絶対王政の話まで世界史の勉強法をしてきました。

 

絶対王政というのは要は、王様が偉い社会ですね。

 

で、物事を理解するうえでは、つねに対比を理解することが大事。

 

これはどんな科目でもそうです。

 

現代文であろうが、数学でもそうだし、英語でも。

 

何かが偉くなったということは、何かがダメになった訳ですよね。

 

偉くなったということは、そこに変化というものができるわけじゃないですか。

 

変化っていうのは、マイナスからプラスへの変化とか、成長というのも変化ですよね。

 

で、台頭するとかも変化じゃないですか。

 

だから絶対王政になるということは、誰かが没落したということなんですよ。

 

今まで十字軍の話をしてきました。

 

十字軍の遠征をすることによって、ま、戦争が起こるとですね、

 

まずは貨幣経済というのが流れ込んできます。

 

これはヨーロッパとアジア、東邦貿易というのが発展したからなわけですね。

 

東と西で貿易が発展したと。さらに言えば、こういうことを理解するうえで重要なことがあって、

 

歴史を理解するうえで、これは国際経済、つまり現代社会とか歴史社会を理解するうえでもそうなんですけど、

 

4つの影響が、大まかにして戦争が起こるとおこります。

 

それは、宗教的影響、政治、経済、文化。

 

この4つの影響なんですね。

 

この4点は太平洋戦争だろうが、十字軍の遠征だろうが、百年戦争だろうが、市民革命だろうが、絶対この4つは動くんですよ。

 

それがもう一度言いますけど、宗教的影響、政治的影響、経済的影響、文化的影響ですね。

 

経済的影響というのは、わかりますよね。

 

要は商売、ビジネスがどうなったかなんですよ。

 

宗教的影響というのは、今回の十字軍で言えばですね、

 

このローマ教皇というキリストがイスラムにケンカを売るわけですね。

 

で、負けますと、セルジュークトルコに負けますと。

 

没落するわけですね、簡単に言うと。

 

もともと、なんで没落するかというとですね。

 

十字軍というのは神のご加護がありますよと、キリストのご加護がありますよ、

 

神さまがついてますよって話だったんですよ。

 

しかし負けましたね。あれ、おかしいなとなりますよね。

 

それで衰退します。負けたから衰退すると。

 

で、このローマ教皇たちってのは偉いわけですよ。

 

偉いと思っていたやつらが実はすごくなかったから衰退するわけですよ。

 

で、このローマ教皇というのは王様よりも強かったんですね、宗教の連中は。

 

だからローマ教皇がなくなったときに王が「お、偉くなれるチャンスちゃうか」という話になるじゃないですか。

 

さらに領主と言われる騎士たちに「お前らさ、領主拡大したいでしょ。だったら俺と一緒に戦争しよ。もし勝ったら領地あげるから」と。

 

本当はもう少し細かいんですけど、理解するうえではこのくらいでОKです。

 

で、ローマ教皇側がですね、宗教連中が「お前らさ、土地とかあげるから戦争手伝って」というわけですよ。

 

で、この際にですね、負けたから当然騎士たち死にまくるわけですよ。

 

王様と軍人と農民と教皇しかいないんだけど、

 

軍人たちが死にまくりましたよと、そうしたら農民がフリーになるわけですよ。

 

独立自営農民の誕生ですね。

 

で、領主がいない、教皇もいなくなりました。

 

ということは王族が偉くなるわけですよ。

 

王族と農民しか残らないわけですね。

 

で、絶対王政が始まります。

 

さらにですね、その宗教的理由、影響、もともと動機があるわけですね。

 

なんでそもそも十字軍遠征したのって話なんですけど、

 

イスラム教をぶち殺したかったから。

 

あと東西に分かれていたキリスト教会を統一しようとしてたんですけど、この経済史では書いてないですね。

 

東西の統一とイスラム教を制圧するためと。

 

今日の僕の考え方、思考を「こうやって勉強してるんだ」というのを習ってほしいんですね。

 

でですね。次は商人の経済的理由っちゅうのがありますね。

 

経済的理由はけっこう簡単で、戦争があるといろんなものが発展しますね。

 

都市が発展するわけですね。

 

都市っちゅうのは畑以外の場所、畑以外の場所というのはもともとなかったんですけど、

 

畑以外の場所ができましたよと。

 

そこで商売が成り立ちますよ。宿はある、飯屋はあるわで儲かりますよと。

 

さらに商業が発展した理由というのがありまして、ヨーロッパとアジアの交易拡大というのはもちろんなんですが、

 

政治的影響のひとつとして、領主たち、軍人たちが戦争に行って死んじゃうわけですね。

 

しかも戦争中は領主が仕切っていた農地がすっからかんになるわけですね。

 

つまり農民しかいなくなる。

 

そうしたら農民たちが自由自在にやって監視の目がないからやりたい放題やるわけですね。

 

で、農地で野菜を作りまくると。

 

野菜が余剰生産で余っちゃった。じゃあ野菜あげるから貨幣下さいというわけです。

 

これが貨幣経済の誕生で、経済的影響があると。

 

経済的影響があるというのは金儲けの影響ですね。

 

金儲けするやつが増えたって話なんですね。

 

これが今回の4つの影響、4つの動機、4つの理由、観点からお話ししました。

 

これけっこうわかるようになりますよ歴史が。この4点を抑える。

 

この戦争があったことで、政治変わった、宗教変わった、

 

日本史で考えるのであれば、例えば比叡山延暦寺とかは宗教的ゾーンなわけですよ。

 

文化っていうのは、文化史とかあるじゃないですか。

 

なんでこの文化が流行ったのかと。

 

政治的影響というのは、主権が誰に移ったかという話ですね。

 

もともと武士でしょ、農民でしょ、教皇、宗教連中でしょ、あとは王様でしょっていう中で、

 

武士と教皇が消えたから王様と農民しか残んないよね。

 

だからこいつらが偉くなったよね、けど王様のほうがいろいろ持ってるからいいじゃん、

 

という話なんですよ。

 

不入権与えてしまったからもともと荘園に対して、

 

だから領主に対してあんまり言えなくなっていたのだけど、

 

農民よりはさすがに偉いわけですよ。

 

だから絶対王政が始まるということですね。

 

今日の一連の動画を聞くだけでもめちゃくちゃ世界史できるようになりますよ。

 

第二次世界大戦でも日本負けましたっていってGHQがきました。

 

そしたらまず宗教的影響変わりますね。

 

天皇絶対主義から変わった訳じゃないですか。

 

天皇は神ではなくなったわけですよ。天皇は人間ですと、昭和天皇がいうわけです。

 

だから何が変わったかなんですよ。

 

で、文化も変わりますよね。で、経済も変わります。

 

財閥解体とかおこりますね。

 

こういうことをいかに理解できるか、この4点にあてはめるだけでもめっちゃ整理できるんで、

 

教科書読むのが非常に楽になります。

 

この応用可能なところが抽象度の高い話ですね。

 

今日の話でも応用がきくし、第二次世界大戦でも応用がきくし、どんな戦争も

 

今日の4つの影響は使えるわけですよ。

 

歴史というのは基本戦争史なので、戦争がいかに起こって、法律が変わっていってって話で、

 

法律っていうのは当然政治的影響の部分ですよね。

 

で、法律が変わったら当然経済にも影響もたらしますよね。

 

今回は、以上になります。

 

この次は、絶対王政の話をしていきます。

 

絶対王政によって武士たちは雑魚になっちゃって、

 

そうなってくると中央政権化となっていく、

 

でこの辺からまた説明していきたいと思います。