こんにちは。
今日はFXの損失について。
FXにおいて、損切りは絶対です。
いわば必要経費ですね。
仕入れ原価みたいなものなので、損切り(在庫)がないと利益も(売上)ないということですね。
そんな中で、やはり損切りの割合が大きくなり、資金が減っていくこともあります。
そのような時に、どのように対処すればいいのか、
メンタル的な部分をお話ししていきます。
◆我に返る
まずは、気持ちをフラットに戻すということが重要です。
フラットに戻すとはどういうことかというと、
例えば、10万円の資金でトレードを始めて半分の5万円まで資金を減らしてしまったとしましょう。
50%減ですね。
これは普通に考えて結構な損失です。
ある意味で〇〇ショック的な、ドローダウンにも相当します。
ただしここでやってはいけないのが「後悔」です。
後悔してたられば思考になった時点で、思考までマイナスになってしまう。
つまり資金は実質マイナスになっても、メンタルはフラットに戻す必要があるということ。
10万あればもっと勝負ができたなどと後悔するのではなく、
この5万で次はどんな勝負ができるだろうか?と考える。
ポーカーなどでも、配られたカードで勝負するしかありません。
なので今あるカード(資金)で何ができるかを考えることがとても重要ですね。
◆振り返りをする
次に重要なのが、振り返りです。
すなわち検証ですね。
なぜ損失を出してしまったのか?どうしてダメだったのかということを真剣に考える。
人間はどうしても、失敗を振り返るときにネガティブな感情でものを見てしまいます。
これでは後悔しか生まれませんね。
そこで必要なのが客観視です。
当たり前ですが、失敗を次に生かすことで成長していきます。
同じ失敗を繰り返さないからですね。
成功とはつまり消去法です。
あらゆる失敗を経験し、反省して、改善していけば、
最後に上手く方法が残ります。
途方もない選択かも知れませんが、やはり何事も時間も必要です。
損失と向き合うのは結構苦痛です。
ただ、誰にとっても苦痛なわけで、大半の人は検証をしません。
そうすると検証することへの優位性があると考えることができますね。
◆キャパを知る
人間はすぐに成功したいと考えます。
「簡単に」とか「すぐできる」などのワードが強いのもそのためです。
派手な結果に飛びつきます。
しかし世の中そんなことはありませんね。
よく養分という言葉がありますけど、
大抵の人は養分なわけです。
これはデータを見れば明らかで、世界の富は、
少数の大富豪が世の中の大半の富を占めています。
つまり少数の大富豪vs庶民という構図になっているのです。
そして世の中の全員が金持ちになれるわけでもなく、残りは養分とならざるを得ないのです。
まずはこれを理解したうえで、自分のキャパを把握します。
ここでいうキャパというのは、資産額とスキルです。
当然ながら、資金をたくさん持っていてもスキルがなければすぐに溶かしてしまいます。
反対に、スキルがあっても資金が少なければお金持ちになるには時間がかかります。
もちろん後者のようにスキルを持つことが重要なのですが、
スキルを磨くのにも実は資金がいるということです。
とくにトレードの場合は、経験が不可欠です。
どれだけ試行回数を増やしたかというのが、結果に直結してきます。
つまり最初は資金を減らすこともあるので、お金がかかるということです。
一般的には、この「資金を減してしまう」フェーズが長いので、脱落していきます。
場合によっては、いわゆる中級者になって安定的に資金を増やすことができたとしても、
たまたまスランプで、大きく資金を減らしてしまいそこで辞めてしまう人もいるかもしれません。
つまり、本当に結果を出すというのは、すごく長いスパンでみる必要があるということです。
5年とか10年とか。
まずは続けることが重要なので、損失許容額やメンタル的にどのくらい耐えることができるのかなど、
客観的に把握する必要があるということです。
◆時間がかかる
そして最後に、成功には時間がかかるということを真に受け止める必要があります。
例えば、少しの期間上手くいって有頂天になる場合があります。
そこで無謀にもアクセルをさらに加速させ、自爆してしまうということはよくあると思います。
なぜかというと、人間は自分を高く評価してしまう傾向があり、
さらに早く成功したいという欲望があるからです。
つまり基本的には「待てない」ないのです。
例えば、長期投資の世界でも、一番成績が良かったのは死んだ人の口座だっという話があります。
つまり投資というのは一般的には、持ち続けていれば勝てるのです。(もちろん全てではありませんが)
しかし、目の前の利益が発生したら、すぐに現実に手に入れたいので確定させてしまいます。
その後、爆上げというのもよくあります。
つまりパフォーマンスを最大化させるには、より長くホールドするということです。
これと同じ概念で、FXトレードにおいても、ある一定の期間の勝利を成功と捉え、
慢心してはいけないのです。
どこまでいっても損失はあるし、スランプもあります。
スランプの時に、損失でもマイナスを喰らうと非常にメンタルもやられます。
しかしここで手法をコロコロ変えてしまったり、芯がないとまた同じ失敗を繰り返してしまうわけです。
芯がないというのは、理論がないともいえるかもしれません。
つまりその行動に根拠がないということですね。
何となくやっていたら何となく負けて、また何となく手法を変えて、、、の繰り返しになってしまいます。
◆まとめ
いろいろと書きなぐってきましたが、
今のところ重要だと感じるのは、
やはり客観的に自分自身を捉えることができるのかということ。
例えば、もらったお金で何の痛みもなければ、トレードで損失を出したとしてもすぐに気持ちも切り替えられるはずです。
このように自分自身を客観視することで、検証での理解を深め、技術が向上するものと考えます。
ここで感情的になり、目の前の事象を正面から向き合うことができなくなってしまったらそれは失敗なのかもしれません。
相場の格言に、「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」というのがありますが、
これ以上真理をついた言葉はなかなかないでしょう。
ではまた次の戦場で。
今回も最後までありがとうございました。