こんにちは。
今日はトレードに関してなんですけど、期待値や優位性の話をしていきます。
なぜかというと重要だと感じるからです。
ではさっそく本題へ
◆期待値の話
まず期待値ですが、
これはよくギャンブルとか宝くじが例に出されます。
そもそも期待値とは、その勝負でどのくらい有利なのかを数値化したものです。
例えば、1回300円の宝くじがあって、期待値が301円以上あればそれは購入者にとって有利な(期待値の高い)戦いということです。
しかし残念ながら世の中の宝くじに関しては、期待値が購入代金を上回るということはありません。
なぜなら商売あがったりになってしまうから。
同様にカジノなんかも同じ原理です。
回数を増やせば増やすほど、胴元(経営側)が儲かるような仕組みになっているということです。
で、私たちトレーダーにとって何が重要かというと、
あなたの取引(トレード)は期待値があるかということです。
まずそもそもトレード自体に期待値があるか?ということですが、
この問いに対しての答えは「YES」です。
しかし大半の人は、その期待値が低い戦いをしてしまっているばっかりに苦労しているわけです。(もちろん未だ私もその一人ですが)
なのでまずは期待値を理解してトレードに挑むことが重要です。
ではトレードにおける期待値とは何かという話ですが、
これは「価格の歪み」に相当すると思います。
価格の歪みが発生した時にエントリーすることで期待値の高い勝負ができるということです。
ではどのようにして価格の歪みが発生するかというと、それが恐怖と強欲です。
人は利益が欲しいし、損はしたくありません。
とても当たり前ですが、重要なのでもう一度言いますが、
人は利益はたくさん欲しいけど、損失は絶対にしたくないわけです。
これが歪みに派生します。
たくさん利益が欲しいというのは、値動きで言ったら例えば上昇トレンドにおけるブレイクアウトです。
重要なラインを超えたときに値動きが強くなることがありますが、ここで多くの人はエントリーしたくなります。
もちろん短期間で抜けば利益にもなりますから全部が間違ってるとはいえませんが、
多くは、このようなブレイクアウト(高値)に飛びついて損をします。
一方、売る(下落の)ときも同じです。
例えば、これもサポートされていた重要なラインを割って急落を開始したら、人は恐怖を感じて持ってるポジションを投げ売ってきます。
さらに売りが売りを呼びチャートは暴落します。
これが恐怖です。
この時に、確かに値が下がるということは、一般的な感覚からすると「価値がなくなるかも」もしくは「著しく価値が低下する」と判断すれば売ってきます。
もちろんこれも謝った判断ではありません。
なぜならそのまま価値が回復しないこともあるからです。
例えば、経済でも同じことが言えて、現代で黒電話を使用してる家庭というのはほとんど存在しないと思います。
これは黒電話の価値が低下したことを意味します。言い換えると値が付かないということです。
これと同じでチャートも、多くの人が価値がなくなると錯覚すると暴落をおこします。
しかし通貨(あるいは為替)においては、価値がなくなるということは考えにくいので、いずれは適正な水準まで戻ってきます。
ではなぜこのような暴騰や暴落ことが起こるかというと、
振出しに戻りますが、恐怖と強欲です。
FXとは、ある意味すぐに儲けを出すことができます。
つまりギャンブルにも成り得るということです。
人々の欲がむき出しになるわけです。
そうなると理性が働かなくなり本能のままにトレードをしてしまい、
それによって、恐怖や強欲が市場を占めることになるというわけです。
そしてどんな上手なトレーダーにも欲が存在します。だからトレードをしてるとも言えます。
しかしながら、常勝できるトレーダーというのはしっかり理性で制御しています。
ここが違いです。
言葉では簡単ですが、実際にチャートを目の前にすると、緊張もするし、欲からの迷いも出てくるわけです。
◆「歪み」をみつける
では期待値の高いトレードをするために、どのようにしてその「歪み」を見つけていくかという話。
上であげたように、歪みは恐怖と強欲から形成されます。
つまり恐怖を感じる場面、強欲を感じる場面を探せばいいわけです。
例えば恐怖で言うと、暴落です。
値が大きく下がるところには、売り圧力が多く、またロスカットなども存在ます。
ロング(買い)を諦めた人たちや、セル(売り)を新規でかける人が増えるので価格はさがります。
それをみて、さらに下がるだろうからとポジションを解消する人などが追随してきて、「恐怖」を形成していきます。
ここまでくるとほとんどのトレーダーは理性が働いていません。
感情に身を任せ、投げ売りをしてきます。
そこが恐怖の局面ですね。
必ずしもそこで買えというわけではありませんが、期待値が高くなる局面とはそういう場面だということです。
例えば、歴史を振り返ったときにも、様々な「ショック」がありました。
これらのショック時は異常値をつけます。
まさにこれが歪みですね。
本来の価値(価格)とは大きく乖離している状態です。
その時にエントリーすることができれば、トレーダーとしては大きく利益を取ることができるわけです。
◆優位性の話
そこで関係してくるのが、優位性の話。
優位性とは、「他のものと比較した時」に優位かどうかということ。
つまりチャートに関しては、全体的な値動きの中で、今は相対的に優位なのか?と観察することが重要で、
あくまで絶対的ではなく、相対的にということです。
そしてトレードの場合は、その期間も非常に短時間です。
この短時間的な優位性を発見して、そこに張ることができれば利益を上げることができるというわけです。
なぜなら他人が取らない行動を取るということが優位性になるからです。
例えば、これも有名な話ですが、ビットコインが誕生した初期の頃に、それを信じてホールドしていた人たちは、今ほとんどが億万長者だという話です。
当時は1BTCはいくらだったでしょうか?
一番最初の売買(ビットコインが価値が付いた瞬間)は、1万ビットコインでピザを2枚購入したようです。
現在レートで1BTC500万円と計算しても、およそ500億円です。。。。。
では果たして当時(2010年頃)ビットコインに価値があると信じた人はどのくらいいるでしょうか。
これが優位性です。
一見ゴミくずのようなものが、実は価値があるものだった。
それを信じて張ることに優位性があるということです。
もちろんこれは極端な例で、宝くじを当てるより難しいかもしれませんが、
トレードにおいてもこのような優位性は頻繁に発生するということです。
つまり暴落しているときに「このあと上がる(買う価値がある)」と判断できるかどうかということ。
絶対的な妄信はよくないけれど、相対的優位性を信じるということは非常に重要です。
◆まとめ
成功者と凡人には、結果としての歴然の差があります。
これもひとつなぜそうなったのかという根拠があるはずです。
そしてその根拠というのはおそらく数値化できるということです。
成長する人は反省します。振り返って悪かった部分を改善して、次につなげていきます。
一方、凡人は「たまたま運が悪かった」と反省することがありません。
これの少しずつの積み重ねが大きな結果となって両者を分けていくのです。
そしてその勘所のひとつが期待値や優位性です。
ある意味「センス」かもしれません。
今回も最後までありがとうございました。